2020年5月5日
ステイホームを愉しむ、家しごと。
<3>ベランダ・ガーデニング
知人宅の庭にある無花果(いちじく)の小枝を数本譲ってもらい、2月半ばに挿し木をしたものが、小さな葉っぱをつけ始めました。
無花果の挿し木は失敗がないと聞きますが、言葉どおりに、ズボラな私でも、ほぼ全てがどうやら成功したようです。
この「ステイホーム」期間が好機と、小さな鉢に植え替えをしました。
イチジクの若葉はサイズこそミニミニですが、はなから「無花果然」とした形をしています。
この鉢植えで果実を収穫しようとは夢にも思いませんが、眺めて楽しめる程度の実がなることを期待します。
植物と触れていると、生命力の不思議、神秘を感じます。
ある本に、満月過ぎると植物の成長が著しいと書いてありました。
それを確かめようと満月の翌朝ベランダに出ると、植物が万歳! といっせいに背伸びしているではありませんか。本当に驚きでした。
昔の人たちは、長い経験から、月と植物の関係をたくさん発見しています。とくに農業、栽培管理には、月の満ち欠けによる太陰暦に基づく農業暦が用いられてきました。
私の実家でも、祖父が農業暦なるものをにらみながら作業計画、段取りをしていたことを思い出します。
R.シュタイナー【注】が打ち立てた「バイオ・ダイナミック農法」も太陰暦が基本。欧州では権威ある有機農法として、ワイン用のぶどうの栽培にも生かされているそうです。
自然の摂理を超えて、人間の都合によって栽培コントロールされている野菜や植物を想像し、ふびんな気持ちになるのは私だけでしょうか・・・。
【注】ルドルフ・シュタイナー=(Rudolf Steiner, 1861年2月27日-1925年3月30日) オーストリアやドイツで活動