市議会活動REPORT
多摩区飯室東地区(東生田2丁目地区)の緑地保全と防災対策について一般質問しました。
(川崎市議会第5回定例会)
昨年「生田緑地整備の考え方」がとりまとめられ、そのなかで今後優先的に取り組む地区として、多摩区東生田2丁目地区の一部が挙げられています。この地区は「ばら苑」や向ヶ丘遊園跡地に隣接しており、一帯の山林は現在、その多くが市取得用地となっています。その目的を質したところ、市の答弁は
『生田緑地は、多摩川崖線軸の一角に位置し、起伏に富んだ地形を有しており、多様な動植物、歴史的な遺跡等が残された、市民の貴重な財産となっております。その中で、東生田2丁目につきましては、既存樹林の保全及び里山景観の保全、生田緑地全体の回遊性向上などを図るため、これまで良好な樹林地の取得を行ってきた』とのことでした。
「樹林地の保全」が目的とのことです。東生田2丁目にはあとわずかに民有地が残っています。緑地保全のために、山林所有者へ「緑地保全協定」などの働きかけを強めることを要望しておきます。とともにこの整備計画では「防災性の向上」も掲げられています。当該地区は土砂災害警戒区域や急傾斜地崩壊危険区域にも指定され、お住いの方々も心配されています。昨今の自然災害の状況も踏まえ、大木化した樹木等に対する災害対策をしていくことについてはどう考えているのか、については
『生田緑地におきましては、地形に即した貴重な自然環境の保全を図る一方で、本市の管理地で民家に近接する場所等においては、倒木の恐れがある樹木の伐採など、引き続き、適切に管理してまいります』との答弁でした。
山林に隣接する民家からは「台風15号では伸び放題の木々の枝が何本も折れ、台風19号では小さな土砂崩れも発生した。ゲリラ豪雨や台風のたびに気が気でない」と訴えが寄せられています。台風19号では近隣の多摩区長尾6丁目や宮前区五所塚で土砂崩れが起こりました。管理の行き届いていない実態があります。現地の現状を、ただちに速やかに調査し、抜本的な管理を求めました。